「カメラって、使い終わったらそのままバッグに入れっぱなしでいいの?」
「レンズにカビが生えるって聞いたけど、どうすればいい?」
「センサーのゴミ、自分で掃除するのは怖い…」
せっかく高いカメラを買ったのに、メンテナンスをサボって壊してしまったら泣くに泣けません。
特に日本は湿気が多い国なので、「カビ」との戦いは避けて通れません。
今回は、カメラ歴15年の私が実践している「誰でもできる簡単メンテナンス」と「絶対にやってはいけない保管方法」を解説します。
大切な機材を10年使うための、愛のケアです。
📍 この記事でわかること
- 基本の掃除:ブロアーとクリーニングクロスだけで9割OK。
- センサー清掃:初心者は自分でやるな。「プロに任せる」が正解。
- 保管方法:カメラバッグに入れっぱなしは自殺行為。「防湿庫」か「ドライボックス」へ。
- レンズペン:これだけは買っておけ。魔法のペン。
1. 撮影から帰ったら「3分」だけ時間をくれ

メンテナンスと聞くと面倒に感じますが、日々のケアは「3分」で終わります。
帰宅してすぐにやるべきルーティンです。
- ブロアーで吹く(重要度MAX)
まず最初に風を吹きかけて、砂やホコリを飛ばします。
いきなり布で拭くと、砂粒でガラスを傷つけてしまいます。 - ボディを拭く
柔らかいクロスで、手汗や皮脂を拭き取ります。
グリップのゴム部分は、皮脂がついたままだと加水分解(ベタベタ)の原因になります。 - レンズを拭く
レンズペン、または専用のクリーニングペーパーで優しく円を描くように拭きます。
おすすめの掃除道具セット
Amazonで「クリーニングキット」を買うのもいいですが、バラで良いものを揃えた方が長持ちします。
| アイテム | 役割 | おすすめ製品 |
|---|---|---|
| ブロアー | 風でゴミを飛ばす。 デカいほど風力が強くて良い。 |
HAKUBA ハイパワーブロアープロ |
| レンズペン | 指紋汚れをカーボン粉末で吸着する。 魔法のように綺麗になる。 |
HAKUBA レンズペン3 |
| クリーニングクロス | ボディ全体を拭く。 洗って繰り返し使える。 |
東レ トレシー(メガネ拭きでもOK) |
2. 恐怖の「カビ」からレンズを守れ(保管方法)
日本は湿度が高い国です。
カメラにとって、湿度は大敵です。
湿度60%を超えると、レンズの内部にカビが生えるリスクが急激に高まります。
- 写真が白っぽくボヤける。
- 逆光で変なフレアが出る。
- 修理代が数万円かかる(最悪、修理不能で廃棄)。
- 一度生えると、他のレンズにも胞子が移る(パンデミック)。
つまり、終わりです。
なんとしてでも防がなければなりません。
レベル別:3つの保管方法
一番安上がりですが、乾燥剤の交換が必要です。
「HAKUBA ドライボックスNEO」が定番。
乾燥剤の交換が不要で、湿度計も付いています。
サイズが小さいものなら1万円台からあります。
機材が増えてくると必ず必要になります。
青いLEDライトがついたりして、インテリアとしても最高にかっこいいです。
結論:初心者はまず「ドライボックス」を買ってください。
Amazonで2,000円くらいです。レンズ一本分の修理費より安いです。
防湿庫の方式:「ペルチェ式」と「乾燥剤式」の違い
もしあなたが本格的な防湿庫を買うなら、除湿方式の違いを知っておく必要があります。
実は2種類あり、それぞれ得意不得意があります。
| 方式 | 仕組み | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| ペルチェ式(電子冷却) | 冷蔵庫と同じ原理で結露させて湿気を取る。 安価な中国製に多い。 |
メリット:安い。除湿スピードが速い。 デメリット:寿命が短い(数年で壊れることがある)。電気代が少し高い。 |
| 乾燥剤式(吸着式) | 特殊な乾燥剤に湿気を吸わせて、加熱して外に出す。 東洋リビングなどが採用。 |
メリット:無音・無振動。寿命が半永久的(10年以上持つ)。電気代が激安。 デメリット:本体価格が高い。 |
防湿庫は一度買ったら買い替えないので、初期投資は高くてもランニングコストと信頼性で選びましょう。
逆に「とりあえず3年持てばいい」なら、Amazonで売っている安いペルチェ式でも十分機能します。
【恐怖の点検】自宅のレンズにカビが生えていないかチェックする方法
「私のレンズは大丈夫」と思っていませんか?
実は、肉眼では見えない初期のカビが生えているかもしれません。
- 部屋を少し暗くする。
- レンズの前玉(前のガラス)と後玉(後ろのガラス)のキャップを外す。
- 絞りを開放にする(レバーを動かして絞り羽根を開く)。
- スマホのLEDライトを斜めから当てて、中を覗き込む。
もし、クモの巣のような白い糸や、点々とした曇りが見えたら…
残念ながら「カビ(Fungus)」です。
早急にメーカーへ修理に出すか、他の機材と隔離してください。
3. センサーのゴミ、自分で取る?プロに頼む?

空を撮った時に、黒いシミのような点が写り込んだことはありませんか?
それが「センサーゴミ(ダスト)」です。
レンズ交換の時に、どうしても微細なゴミが入ってしまいます。
少しでも傷つけたら、センサー交換で数万円〜10万円コースです。
「センサークリーニングキット(綿棒タイプ)」も売っていますが、拭き跡が残ったり、逆に汚れを広げてしまうリスクが高いです。
正解:メーカーのサービスセンターに持ち込む。
Nikon、Canon、Sonyなどのサービスセンターでは、1,000円〜3,000円くらいでプロが清掃してくれます。
即日(1時間くらい)で終わることが多いです。
「安心料」だと思って払いましょう。
メーカー公式の「プロ清掃サービス」活用術
自分で掃除する時間がない、あるいは怖い人は、メーカーのサービスセンター(SC)を活用しましょう。
実は、ただ掃除するだけでなく、各部の点検もしてくれます。
| メーカー | サービス名 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| Canon | あんしんメンテ(スタンダード) | 3,300円〜 (センサー清掃+各部点検) |
| Nikon | プラザ点検パック | 3,300円〜 (センサー清掃+外観清掃) |
| Sony | イメージセンサークリーニング | 3,300円〜 (当日仕上げ可) |
特に、桜や紅葉などの「ビッグイベントの前」に行くと、万全の状態で撮影に臨めます。
土日は混むので、予約をしてから行きましょう。
盲点!ファインダーの「アイカップ」外してますか?
レンズばかり磨いていて、ファインダー(覗き穴)が汚い人が多いです。
特にミラーレス機はファインダーも液晶(EVF)なので、汚れているとピント合わせに支障が出ます。
- アイカップ(ゴム枠)は外せます:
多くのカメラは、ゴムのアイカップを上にスライドさせると外れます。
このゴムの裏側や、ガラスの隅にホコリがビッシリ溜まっているはずです。 - 綿棒で掃除:
細かい部分はクロスが入らないので、綿棒で優しく拭き取ってください。
見違えるほど視界がクリアになります。
どうしても自分でやるなら「ボディ内清掃モード」
最近のカメラには、センサーを超音波振動させてゴミを振るい落とす機能が付いています。
メニュー画面から「センサークリーニング」を実行してみてください。
これだけで軽いホコリなら落ちます。
【自己責任】禁断の「センサースワブ」清掃マニュアル
「明日撮影なのに、サービスセンターが閉まっている!」
そんな時の最終手段、それが「センサースワブ(清掃棒)」です。
プロも使っている「VSGO(ヴィスゴ)」などの専用キットを使います。
・力を入れすぎてセンサー表面のガラス(ローパスフィルター)を割る。
・逆にゴミを隅に押し込んで取れなくなる。
全て自己責任です。
手順:
1. センサー専用のクリーニング液をスワブに1滴垂らす(付けすぎ厳禁)。
2. センサーの左端にスワブを当てる。
3. 一定の力で、右端まで一気に拭き切る(往復しない!)。
4. スワブを裏返して、もう一度逆方向に拭く。
5. 一度使ったスワブは即捨てる(再利用禁止)。
ブロアーは「100均」を使うな!
「風が出れば何でもいいでしょ?」と100円ショップのブロアーを使っていませんか?
あれはカメラ用ではありません。
- ノズルが飛ぶ:
強く握った瞬間に、先端のプラスチックノズルがロケットのように発射され、レンズやセンサーを直撃・破壊します。
これが一番多い事故です。 - ゴムが劣化して粉を吹く:
劣化したゴムの粉をカメラ内部に撒き散らすことになります。
カメラメーカー(HAKUBAやKenko)のブロアーは、ノズルが本体と一体化していたり、抜けにくい構造になっています。
たった1,000円の差で、数十万円のカメラを守れるなら安いものです。
4. 魔法のアイテム「レンズペン」の使い方

レンズ掃除の革命児、それが「レンズペン」です。
これ一本で「ホコリ取り」と「指紋などの油汚れ取り」が完結します。
- 反対側のハケ(ブラシ)を出す
まずブラシで、レンズ表面の大きなホコリをササッと払います。
(これをやらないと、ホコリを引きずって傷になります!) - キャップ側のチップ(セーム革)で拭く
キャップを外すと、黒い粉(カーボン粉末)が付いたチップが出てきます。
これをレンズの中心から外側へ、円を描くようにクルクルと優しく拭きます。
指紋が魔法のように消えます。 - キャップを閉めて回す
使い終わったら必ずキャップを閉めて、クリクリと半回転させてください。
キャップ内のカーボン粉末がチップに補充され、復活します。
※注意:レンズペンには寿命があります(半年〜1年くらい)。
チップの粉がなくなって、拭き跡が残るようになったら買い替え時です。
5. 緊急事態!水没・塩・砂への対処法
「海で波を被った!」「砂浜で落とした!」
そんな時、正しい処置をしないとカメラは一瞬で死にます。
- 絶対にしてはいけないこと:
乾いた布でゴシゴシ拭く(塩の結晶で傷がつく)。ドライヤーで乾かす。 - 正解:
1. 固く絞った濡れタオル(真水)で、塩分を丁寧に拭き取る。
2. 細かい隙間はブロアーで飛ばす。
3. 帰宅後、一晩ドライボックスに入れる。 - ※完全に水没したら、電池を抜いて即メーカー修理へ。(通電させないことが最重要!)
- 絶対にしてはいけないこと:
ズームリングやピントリングを回す(内部に砂を巻き込んでガリガリになる)。 - 正解:
1. リングを固定したまま、とにかくブロアーで吹き飛ばす。
2. それでも「ジャリッ」と音がするなら、無理に動かさず修理へ。
6. バッテリーを長持ちさせる保管術
カメラを使わない期間が長い場合、バッテリーの扱いに注意が必要です。
リチウムイオン電池は、「満充電(100%)」と「過放電(0%)」が一番劣化します。
カメラに入れっぱなしだと、微弱電流が流れて「過放電(0%以下)」になり、二度と充電できなくなることがあります。
※もちろん、明日も撮影に行くなら満充電でOKです。
7. 意外と忘れる「デジタルメンテナンス」
カメラは精密機械であると同時に、小さなパソコンでもあります。
物理的な掃除だけでなく、中身のメンテナンスも必要です。
「AFが爆速になった」「新機能が増えた」なんてこともザラにあります。
半年に一回はメーカーの公式サイトをチェックしましょう。
(※アップデート中は絶対に電源を切らないでください。カメラが文鎮化します)
これはカメラ内部の「時計用バッテリー」が切れている証拠です。
メインのバッテリーを充電して入れておけば、数日で勝手に充電されます。
8. カメラバッグとストラップも洗おう
機材はピカピカなのに、それを入れるバッグがホコリまみれでは意味がありません。
特に夏場、ストラップは汗を吸って雑菌の温床になります。
- 中身を全部出して、掃除機で隅のゴミを吸う。
- 仕切り(パッド)を取り出して、粘着ローラー(コロコロ)をかける。
- 除菌スプレーを軽く振って、天日干しする。
- 純正ストラップ(ナイロン・布製):
洗面器にぬるま湯と中性洗剤(おしゃれ着洗いなど)を入れて、手洗いする。
驚くほど茶色い水が出ます。
(※革製のストラップは水洗い厳禁です!)
9. メンテナンスで「買取価格」が数万円変わる現実

カメラを買い替える時、古い機材を下取りに出しますよね。
その時、日頃のメンテナンスが金額に直結します。
中古ショップの査定基準はシビアです。
| ランク | 状態 | 買取価格の目安 |
|---|---|---|
| 美品(Aランク) | キズなし、ゴムの白化なし、カビなし、箱あり。 | 満額(上限) 例:100,000円 |
| 良品(ABランク) | 底面に小さなスレ、マウント部に使用感あり。 | -10% 例:90,000円 |
| 並品(Bランク) | 塗装剥がれ、グリップのテカリ、小さなホコリ混入。 | -20%〜30% 例:70,000円 |
| 難あり(C/Jランク) | カビ、クモリ、大きな落下痕。 | -90%(ジャンク扱い) 例:5,000円 |
30万円のレンズが、カビひとつで数千円の価値になります。
これが防湿庫(数万円)をケチってはいけない最大の理由です。
シャッター回数(ショット数)の寿命を知ろう
カメラには「シャッター耐久回数」という寿命があります。
車で言う「走行距離」のようなものです。
- エントリー機(kissなど):約5万〜10万回
- 中級機(EOS R6, α7など):約20万〜30万回
- フラッグシップ(Z9, R3など):約40万〜50万回
中古を買う時は、外見だけでなく「ショット数」を確認するのが鉄則です。
逆に、売る時もショット数が少ない方が高く売れます。
無駄な連写を控えるのも、立派なメンテナンスの一つです。
10. 保護フィルターは付けるべきか?論争に終止符
「レンズの前にガラスを一枚挟むなんて画質劣化だ!」という意見もありますが、
メンテナンスの観点からは「絶対につけるべき」です。
岩場でレンズをぶつけても、数千円のフィルターが割れるだけで、数十万円のレンズ(前玉)は無傷で済みます。
2. 掃除が乱暴でも許される
もしフィルターを拭きすぎてコーティングが剥げても、買い替えれば済みます。
精神衛生上、非常に楽になります。
おすすめ製品:
「Kenko ZXⅡ(ゼクロス2)」や「Marumi EXUS」などの高級フィルターなら、画質劣化は人間の目ではほぼ分かりません。
11. 季節ごとのケア(結露と湿気)
日本には四季がありますが、カメラにとっては「過酷な4つの試練」です。
季節に合わせたケアを知らないと、寿命が縮みます。
⛄️ 冬:最大の敵「結露(けつろ)」
寒い屋外から、暖かい室内にいきなりカメラを持ち込むと、レンズや内部の基盤がビショビショに濡れます(メガネが曇るのと同じ現象)。
これが「結露」です。
水没と同じくらい危険です。
対策:ジップロックを使う
1. 室内に入る前に、外でカメラを密閉袋(ジップロックなど)に入れる。
2. 空気を抜いて閉じる。
3. 室内に持ち込み、常温になるまで(1〜2時間)袋から出さない。
これで結露は袋の外側にしか起きません。
☔️ 梅雨(6月):カビの繁殖期
湿度80%を超える日が続きます。
ドライボックスの乾燥剤がすぐに吸湿限界を迎えるので、こまめにチェックしてください。
「1ヶ月見てなかったら湿度が70%になっていた」という事故が多発します。
☀️ 夏:熱暴走と汗
炎天下の車内にカメラを放置するのは自殺行為です。
センサーやバッテリーが高温になり、変形や発火のリスクがあります。
また、ファインダーを覗くおでこの汗が液晶に付着し、コーティングを剥がすこともあります。
撮影後は必ず「水拭き(絞ったタオル)」で汗を拭き取りましょう。
12. 旅行に持っていく時のパッキング術
旅行は楽しいですが、移動中の振動はカメラにダメージを与え続けます。
プロがやっているパッキングのコツを伝授します。
「カメラバッグ(専用の仕切りがある鞄)」なら大丈夫です。
しかし、普通のリュックにタオルで巻いて入れるなら、マウントへの負荷を防ぐためにレンズを外すべきです。
特に重い望遠レンズは、テコの原理でマウントを歪ませる可能性があります。
飛行機の機内持ち込みルール(リチウムイオン電池)
モバイルバッテリーと同じく、カメラの予備バッテリーも「預け入れ荷物(スーツケース)」に入れるのは禁止です。
必ず「手荷物」として機内に持ち込んでください。
貨物室で発火すると大事故になるからです。
(※カメラ本体に入っているバッテリーは、電源OFFなら預け入れてもOKな場合もありますが、手荷物が無難です)
13. 「カメラ保険」に入るべきか?
カビは防げますが、落下事故や盗難は防げません。
高価な機材(ボディ20万円+レンズ15万円)を持ち歩くなら、保険は必須です。
- クレジットカードの「携行品損害保険」
楽天カードやアメックスなどに付帯(または月額数百円で追加)できる。
「外出中の破損・盗難」を補償してくれる。
コスパ最強。まずは自分のカードを確認しよう。 - モバイル保険
月額700円で、スマホだけでなくカメラやレンズも3台まで登録できる。
修理費用が年間10万円まで全額出る神サービス。 - ショッピング・プロテクション
カードで購入してから90日以内なら、破損しても補償される制度。
新品購入直後の事故に強い。
14. 物理防御を固めろ(フードとストラップ)
保険は「事後処理」ですが、そもそも壊さないための「物理防御」も大事です。
もしカメラを落としても、プラスチックのフードが先に割れて、衝撃を吸収してくれます。
室内でも夜でも、フードは常につけておきましょう。
(※「逆付け(収納状態)」では意味がありません!)
ある日突然プツンと切れて、アスファルトに落下します。
Peak Designの「アンカーリンクス」なら、摩耗すると中の赤い糸が見えて「交換時期」を教えてくれるのでおすすめです。
中古カメラを買ったらやるべき「儀式」
中古で機材を買った時は、前の持ち主の使い方が分かりません。
気持ちよく使うために、自分できれいにしましょう。
- 設定のオールリセット:
前の人の変なカスタム設定が残っていると、撮影でパニックになります。
メニューから「工場出荷状態に戻す」を実行します。 - 無水エタノールで消毒:
グリップのゴムやファインダー周りを、無水エタノールを含ませたクロスで拭きます。
手垢や雑菌を一掃できます。 - 端子接点の復活:
レンズとボディの電子接点を、綿棒で軽く拭きます。
接触不良のエラー(Err 01など)を防げます。
15. よくある「故障かな?」の勘違い

メンテナンスをしていると、細かいことが気になり始めます。
でも、それは仕様かもしれません。
最近のミラーレス機(Sony αシリーズなど)は、電源を切るとセンサーを固定する磁力がなくなるため、センサーがフリーになってカタカタ動きます。
正常な状態なので、安心してください。
(※ただし、激しくシェイクするのはやめましょう)
これも気にしなくてOKです。
ズームレンズは空気を吸ったり吐いたりする構造上、どうしても小さなチリが入ります。
画質への影響:
・前玉(前のガラス)のホコリ: 全く写りません。
・後玉(マウント側のガラス)のキズ: 写り込む可能性があります。
・中玉のチリ: 逆光で少しフレアが出るかもレベル。
神経質になりすぎて写真を撮らなくなる方が損失です。
16. 現場に持っていく「緊急メンテナンスキット」
家でのケアだけでなく、撮影現場でトラブルが起きた時のための「救急箱」を作りましょう。
ポーチにまとめてバッグの底に入れておきます。
- ✅ ミニブロアー: 風量は弱いが、場所を取らない。
- ✅ レンズペン: 必須。キャップを無くした時の予備も。
- ✅ マイクロファイバークロス: 雨で濡れた時用。
- ✅ 六角レンチ(コインドライバー): 三脚のネジが緩んだ時用。
- ✅ パーマセルテープ(マスキングテープ): 剥がれかけたゴムを止めたり、迷光を塞いだり。
- ✅ ゴミ袋(45L): 急な土砂降りの時に、カメラごと頭から被る。最強のレインカバー。
17. よくある質問(FAQ)
最後に、メンテナンスに関する細かい疑問にお答えします。
Q1. メガネ拭きでレンズを拭いてもいいですか?
A. OKです。
「東レ トレシー」などの高品質なマイクロファイバーなら問題ありません。
ただし、ティッシュペーパーは繊維が硬く、紙粉が出るのでNGです。
服の袖で拭くのも、砂が付いている可能性があるのでやめましょう。
Q2. 防湿庫の湿度は何%がいいですか?
A. 「40%〜50%」がベストです。
60%を超えるとカビが生えます。
逆に30%以下に乾燥させすぎると、グリップのゴムやグリスが劣化(ひび割れ)する可能性があります。
Q3. シリカゲル(乾燥剤)はいつ交換すべきですか?
A. 膨らんだり、色が変わったら即交換です。
吸湿したシリカゲルを入れっぱなしにすると、逆に湿気を放出する加湿器になります。
電子レンジでチンして再生できるタイプ(シリカゲル青)を使うと経済的です。
そのクロス、汚れていませんか?
最後に、一番盲点になりやすいのが「クリーニングクロスの洗濯」です。
汚れたクロスでレンズを拭くのは、「ヤスリで削っている」のと同じです。
- 柔軟剤は絶対NG:
柔軟剤の成分(シリコンなど)が繊維に残り、レンズを拭いた時に油膜のような筋がつきます。
必ず「洗剤のみ」で洗ってください。 - 手洗いがベスト:
洗濯機だと他の衣類の糸くずが付着します。
洗面器で優しく手洗いし、陰干ししましょう。 - 寿命は1年:
マイクロファイバーの繊維は潰れてくると吸着力が落ちます。
「最近汚れが落ちにくいな」と思ったら、ケチらず新品(500円くらいです)に交換しましょう。
19. まとめ|メンテナンスは愛情の証
長々と解説してきましたが、メンテナンスは「面倒な作業」ではありません。
「相棒との対話」です。
撮影の前の晩、機材を磨きながら「明日はどんな景色に出会えるかな」と想像する。
撮影から帰ってきて、「今日もお疲れ様」とブロアーでホコリを払う。
この時間こそが、カメラを趣味にする醍醐味でもあります。
ピカピカに手入れされたカメラは、不思議といい写真を撮らせてくれるものです。
あなたの愛機が、10年後も現役で輝いていますように。
唾液の成分(酸性)がレンズのコーティングを溶かし、落ちないシミになります。
必ずブロアーを使ってください。
✅ 今すぐポチるべきメンテナンス道具
- HAKUBA ハイパワーブロアー(必須)
- HAKUBA レンズペン3(神アイテム)
- 東レ トレシー(メガネ拭き)
- HAKUBA ドライボックスNEO(防湿庫への第一歩)
これ全部揃えても5,000円いきません。
大切な機材を、いつまでも新品のような輝きで保ってあげてください。

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