カメラの大掃除!センサー清掃から防湿庫まで、プロが教えるメンテナンス術

カメラグッズ

「カメラって、使い終わったらそのままバッグに入れっぱなしでいいの?」
「レンズにカビが生えるって聞いたけど、どうすればいい?」
「センサーのゴミ、自分で掃除するのは怖い…」

せっかく高いカメラを買ったのに、メンテナンスをサボって壊してしまったら泣くに泣けません。
特に日本は湿気が多い国なので、「カビ」との戦いは避けて通れません。

今回は、カメラ歴15年の私が実践している「誰でもできる簡単メンテナンス」と「絶対にやってはいけない保管方法」を解説します。
大切な機材を10年使うための、愛のケアです。

📍 この記事でわかること

  • 基本の掃除:ブロアーとクリーニングクロスだけで9割OK。
  • センサー清掃:初心者は自分でやるな。「プロに任せる」が正解。
  • 保管方法:カメラバッグに入れっぱなしは自殺行為。「防湿庫」か「ドライボックス」へ。
  • レンズペン:これだけは買っておけ。魔法のペン。
目次

1. 撮影から帰ったら「3分」だけ時間をくれ

カメラ

メンテナンスと聞くと面倒に感じますが、日々のケアは「3分」で終わります。
帰宅してすぐにやるべきルーティンです。

🧹 3分メンテナンスの手順

  1. ブロアーで吹く(重要度MAX)
    まず最初に風を吹きかけて、砂やホコリを飛ばします。
    いきなり布で拭くと、砂粒でガラスを傷つけてしまいます。
  2. ボディを拭く
    柔らかいクロスで、手汗や皮脂を拭き取ります。
    グリップのゴム部分は、皮脂がついたままだと加水分解(ベタベタ)の原因になります。
  3. レンズを拭く
    レンズペン、または専用のクリーニングペーパーで優しく円を描くように拭きます。

おすすめの掃除道具セット

Amazonで「クリーニングキット」を買うのもいいですが、バラで良いものを揃えた方が長持ちします。

アイテム 役割 おすすめ製品
ブロアー 風でゴミを飛ばす。
デカいほど風力が強くて良い。
HAKUBA ハイパワーブロアープロ
レンズペン 指紋汚れをカーボン粉末で吸着する。
魔法のように綺麗になる。
HAKUBA レンズペン3
クリーニングクロス ボディ全体を拭く。
洗って繰り返し使える。
東レ トレシー(メガネ拭きでもOK)

2. 恐怖の「カビ」からレンズを守れ(保管方法)

日本は湿度が高い国です。
カメラにとって、湿度は大敵です。
湿度60%を超えると、レンズの内部にカビが生えるリスクが急激に高まります。

🍄 カビが生えるとどうなる?

  • 写真が白っぽくボヤける。
  • 逆光で変なフレアが出る。
  • 修理代が数万円かかる(最悪、修理不能で廃棄)。
  • 一度生えると、他のレンズにも胞子が移る(パンデミック)。

つまり、終わりです。
なんとしてでも防がなければなりません。

レベル別:3つの保管方法

Lv.1:ドライボックス(予算:2,000円)プラスチックの密閉容器に、乾燥剤(シリカゲル)を入れるだけ。
一番安上がりですが、乾燥剤の交換が必要です。
「HAKUBA ドライボックスNEO」が定番。

Lv.2:簡易防湿庫(予算:1万円〜)コンセントに繋ぐだけで、電気の力で除湿してくれる冷蔵庫みたいな箱。
乾燥剤の交換が不要で、湿度計も付いています。
サイズが小さいものなら1万円台からあります。

Lv.3:大型防湿庫(予算:3万円〜)東洋リビングなどの本格的な防湿庫。
機材が増えてくると必ず必要になります。
青いLEDライトがついたりして、インテリアとしても最高にかっこいいです。

結論:初心者はまず「ドライボックス」を買ってください。
Amazonで2,000円くらいです。レンズ一本分の修理費より安いです。

防湿庫の方式:「ペルチェ式」と「乾燥剤式」の違い

もしあなたが本格的な防湿庫を買うなら、除湿方式の違いを知っておく必要があります。
実は2種類あり、それぞれ得意不得意があります。

方式 仕組み メリット・デメリット
ペルチェ式(電子冷却) 冷蔵庫と同じ原理で結露させて湿気を取る。
安価な中国製に多い。
メリット:安い。除湿スピードが速い。
デメリット:寿命が短い(数年で壊れることがある)。電気代が少し高い。
乾燥剤式(吸着式) 特殊な乾燥剤に湿気を吸わせて、加熱して外に出す。
東洋リビングなどが採用。
メリット:無音・無振動。寿命が半永久的(10年以上持つ)。電気代が激安。
デメリット:本体価格が高い。
どっちがおすすめ?長く使うなら間違いなく「乾燥剤式(東洋リビングなど)」です。
防湿庫は一度買ったら買い替えないので、初期投資は高くてもランニングコストと信頼性で選びましょう。
逆に「とりあえず3年持てばいい」なら、Amazonで売っている安いペルチェ式でも十分機能します。

【恐怖の点検】自宅のレンズにカビが生えていないかチェックする方法

「私のレンズは大丈夫」と思っていませんか?
実は、肉眼では見えない初期のカビが生えているかもしれません。

🔦 スマホのライトで透かしてみよう

  1. 部屋を少し暗くする。
  2. レンズの前玉(前のガラス)と後玉(後ろのガラス)のキャップを外す。
  3. 絞りを開放にする(レバーを動かして絞り羽根を開く)。
  4. スマホのLEDライトを斜めから当てて、中を覗き込む。

もし、クモの巣のような白い糸や、点々とした曇りが見えたら…
残念ながら「カビ(Fungus)」です。
早急にメーカーへ修理に出すか、他の機材と隔離してください。

3. センサーのゴミ、自分で取る?プロに頼む?

カメラ

空を撮った時に、黒いシミのような点が写り込んだことはありませんか?
それが「センサーゴミ(ダスト)」です。
レンズ交換の時に、どうしても微細なゴミが入ってしまいます。

⚠️ 初心者は絶対に触るなセンサーはカメラの心臓部です。
少しでも傷つけたら、センサー交換で数万円〜10万円コースです。
「センサークリーニングキット(綿棒タイプ)」も売っていますが、拭き跡が残ったり、逆に汚れを広げてしまうリスクが高いです。

正解:メーカーのサービスセンターに持ち込む。
Nikon、Canon、Sonyなどのサービスセンターでは、1,000円〜3,000円くらいでプロが清掃してくれます。
即日(1時間くらい)で終わることが多いです。
「安心料」だと思って払いましょう。

メーカー公式の「プロ清掃サービス」活用術

自分で掃除する時間がない、あるいは怖い人は、メーカーのサービスセンター(SC)を活用しましょう。
実は、ただ掃除するだけでなく、各部の点検もしてくれます。

メーカー サービス名 料金(税込)
Canon あんしんメンテ(スタンダード) 3,300円〜
(センサー清掃+各部点検)
Nikon プラザ点検パック 3,300円〜
(センサー清掃+外観清掃)
Sony イメージセンサークリーニング 3,300円〜
(当日仕上げ可)
どれくらいの頻度で行くべき?プロでも「半年に1回」くらいです。
特に、桜や紅葉などの「ビッグイベントの前」に行くと、万全の状態で撮影に臨めます。
土日は混むので、予約をしてから行きましょう。

盲点!ファインダーの「アイカップ」外してますか?

レンズばかり磨いていて、ファインダー(覗き穴)が汚い人が多いです。
特にミラーレス機はファインダーも液晶(EVF)なので、汚れているとピント合わせに支障が出ます。

👀 隠れた汚れの巣窟

  • アイカップ(ゴム枠)は外せます:
    多くのカメラは、ゴムのアイカップを上にスライドさせると外れます。
    このゴムの裏側や、ガラスの隅にホコリがビッシリ溜まっているはずです。
  • 綿棒で掃除:
    細かい部分はクロスが入らないので、綿棒で優しく拭き取ってください。
    見違えるほど視界がクリアになります。

どうしても自分でやるなら「ボディ内清掃モード」

最近のカメラには、センサーを超音波振動させてゴミを振るい落とす機能が付いています。
メニュー画面から「センサークリーニング」を実行してみてください。
これだけで軽いホコリなら落ちます。

【自己責任】禁断の「センサースワブ」清掃マニュアル

「明日撮影なのに、サービスセンターが閉まっている!」
そんな時の最終手段、それが「センサースワブ(清掃棒)」です。
プロも使っている「VSGO(ヴィスゴ)」などの専用キットを使います。

☠️ 失敗するとこうなる・センサーに拭き筋(ムラ)が残る。
・力を入れすぎてセンサー表面のガラス(ローパスフィルター)を割る。
・逆にゴミを隅に押し込んで取れなくなる。
全て自己責任です。

手順:
1. センサー専用のクリーニング液をスワブに1滴垂らす(付けすぎ厳禁)。
2. センサーの左端にスワブを当てる。
3. 一定の力で、右端まで一気に拭き切る(往復しない!)。
4. スワブを裏返して、もう一度逆方向に拭く。
5. 一度使ったスワブは即捨てる(再利用禁止)。

ブロアーは「100均」を使うな!

「風が出れば何でもいいでしょ?」と100円ショップのブロアーを使っていませんか?
あれはカメラ用ではありません。

💣 100均ブロアーの危険性

  • ノズルが飛ぶ:
    強く握った瞬間に、先端のプラスチックノズルがロケットのように発射され、レンズやセンサーを直撃・破壊します。
    これが一番多い事故です。
  • ゴムが劣化して粉を吹く:
    劣化したゴムの粉をカメラ内部に撒き散らすことになります。

カメラメーカー(HAKUBAやKenko)のブロアーは、ノズルが本体と一体化していたり、抜けにくい構造になっています。
たった1,000円の差で、数十万円のカメラを守れるなら安いものです。

4. 魔法のアイテム「レンズペン」の使い方

レンズ

レンズ掃除の革命児、それが「レンズペン」です。
これ一本で「ホコリ取り」と「指紋などの油汚れ取り」が完結します。

🖊️ 正しい使い方ステップ

  1. 反対側のハケ(ブラシ)を出す
    まずブラシで、レンズ表面の大きなホコリをササッと払います。
    (これをやらないと、ホコリを引きずって傷になります!)
  2. キャップ側のチップ(セーム革)で拭く
    キャップを外すと、黒い粉(カーボン粉末)が付いたチップが出てきます。
    これをレンズの中心から外側へ、円を描くようにクルクルと優しく拭きます。
    指紋が魔法のように消えます。
  3. キャップを閉めて回す
    使い終わったら必ずキャップを閉めて、クリクリと半回転させてください。
    キャップ内のカーボン粉末がチップに補充され、復活します。

※注意:レンズペンには寿命があります(半年〜1年くらい)。
チップの粉がなくなって、拭き跡が残るようになったら買い替え時です。

5. 緊急事態!水没・塩・砂への対処法

「海で波を被った!」「砂浜で落とした!」
そんな時、正しい処置をしないとカメラは一瞬で死にます。

🌊 海水(潮風)を浴びた場合

  • 絶対にしてはいけないこと:
    乾いた布でゴシゴシ拭く(塩の結晶で傷がつく)。ドライヤーで乾かす。
  • 正解:
    1. 固く絞った濡れタオル(真水)で、塩分を丁寧に拭き取る。
    2. 細かい隙間はブロアーで飛ばす。
    3. 帰宅後、一晩ドライボックスに入れる。
  • ※完全に水没したら、電池を抜いて即メーカー修理へ。(通電させないことが最重要!)
⛱️ 砂が入った場合

  • 絶対にしてはいけないこと:
    ズームリングやピントリングを回す(内部に砂を巻き込んでガリガリになる)。
  • 正解:
    1. リングを固定したまま、とにかくブロアーで吹き飛ばす。
    2. それでも「ジャリッ」と音がするなら、無理に動かさず修理へ。

6. バッテリーを長持ちさせる保管術

カメラを使わない期間が長い場合、バッテリーの扱いに注意が必要です。
リチウムイオン電池は、「満充電(100%)」と「過放電(0%)」が一番劣化します。

🔋 正しい保管レベル長期間(1ヶ月以上)使わないなら、バッテリー残量を「50%くらい」にしてカメラから抜いておきましょう。
カメラに入れっぱなしだと、微弱電流が流れて「過放電(0%以下)」になり、二度と充電できなくなることがあります。

※もちろん、明日も撮影に行くなら満充電でOKです。

7. 意外と忘れる「デジタルメンテナンス」

カメラは精密機械であると同時に、小さなパソコンでもあります。
物理的な掃除だけでなく、中身のメンテナンスも必要です。

💾 ファームウェアのアップデートメーカーは定期的にカメラの動作を改善するプログラム(ファームウェア)を公開しています。
「AFが爆速になった」「新機能が増えた」なんてこともザラにあります。
半年に一回はメーカーの公式サイトをチェックしましょう。
(※アップデート中は絶対に電源を切らないでください。カメラが文鎮化します)

📆 日付設定のバッテリー切れ久しぶりにカメラを起動したら「日時設定」の画面が出たことはありませんか?
これはカメラ内部の「時計用バッテリー」が切れている証拠です。
メインのバッテリーを充電して入れておけば、数日で勝手に充電されます。

8. カメラバッグとストラップも洗おう

機材はピカピカなのに、それを入れるバッグがホコリまみれでは意味がありません。
特に夏場、ストラップは汗を吸って雑菌の温床になります。

🎒 カメラバッグの掃除

  • 中身を全部出して、掃除機で隅のゴミを吸う。
  • 仕切り(パッド)を取り出して、粘着ローラー(コロコロ)をかける。
  • 除菌スプレーを軽く振って、天日干しする。
🧣 ストラップの洗濯

  • 純正ストラップ(ナイロン・布製):
    洗面器にぬるま湯と中性洗剤(おしゃれ着洗いなど)を入れて、手洗いする。
    驚くほど茶色い水が出ます。
    (※革製のストラップは水洗い厳禁です!)

9. メンテナンスで「買取価格」が数万円変わる現実

レンズ

カメラを買い替える時、古い機材を下取りに出しますよね。
その時、日頃のメンテナンスが金額に直結します。
中古ショップの査定基準はシビアです。

ランク 状態 買取価格の目安
美品(Aランク) キズなし、ゴムの白化なし、カビなし、箱あり。 満額(上限)
例:100,000円
良品(ABランク) 底面に小さなスレ、マウント部に使用感あり。 -10%
例:90,000円
並品(Bランク) 塗装剥がれ、グリップのテカリ、小さなホコリ混入。 -20%〜30%
例:70,000円
難あり(C/Jランク) カビ、クモリ、大きな落下痕。 -90%(ジャンク扱い)
例:5,000円
「カビ」は致命傷表を見ればわかる通り、外側のキズは減額で済みますが、レンズ内部の「カビ」はジャンク扱いです。
30万円のレンズが、カビひとつで数千円の価値になります。
これが防湿庫(数万円)をケチってはいけない最大の理由です。

シャッター回数(ショット数)の寿命を知ろう

カメラには「シャッター耐久回数」という寿命があります。
車で言う「走行距離」のようなものです。

📊 モデル別・寿命の目安

  • エントリー機(kissなど):約5万〜10万回
  • 中級機(EOS R6, α7など):約20万〜30万回
  • フラッグシップ(Z9, R3など):約40万〜50万回

中古を買う時は、外見だけでなく「ショット数」を確認するのが鉄則です。
逆に、売る時もショット数が少ない方が高く売れます。
無駄な連写を控えるのも、立派なメンテナンスの一つです。

10. 保護フィルターは付けるべきか?論争に終止符

「レンズの前にガラスを一枚挟むなんて画質劣化だ!」という意見もありますが、
メンテナンスの観点からは「絶対につけるべき」です。

🛡️ 保護フィルターのメリット1. 傷の身代わりになる
岩場でレンズをぶつけても、数千円のフィルターが割れるだけで、数十万円のレンズ(前玉)は無傷で済みます。

2. 掃除が乱暴でも許される
もしフィルターを拭きすぎてコーティングが剥げても、買い替えれば済みます。
精神衛生上、非常に楽になります。

おすすめ製品:
「Kenko ZXⅡ(ゼクロス2)」や「Marumi EXUS」などの高級フィルターなら、画質劣化は人間の目ではほぼ分かりません。

11. 季節ごとのケア(結露と湿気)

日本には四季がありますが、カメラにとっては「過酷な4つの試練」です。
季節に合わせたケアを知らないと、寿命が縮みます。

⛄️ 冬:最大の敵「結露(けつろ)」

寒い屋外から、暖かい室内にいきなりカメラを持ち込むと、レンズや内部の基盤がビショビショに濡れます(メガネが曇るのと同じ現象)。
これが「結露」です。
水没と同じくらい危険です。

対策:ジップロックを使う
1. 室内に入る前に、外でカメラを密閉袋(ジップロックなど)に入れる。
2. 空気を抜いて閉じる。
3. 室内に持ち込み、常温になるまで(1〜2時間)袋から出さない。
これで結露は袋の外側にしか起きません。

☔️ 梅雨(6月):カビの繁殖期

湿度80%を超える日が続きます。
ドライボックスの乾燥剤がすぐに吸湿限界を迎えるので、こまめにチェックしてください。
「1ヶ月見てなかったら湿度が70%になっていた」という事故が多発します。

☀️ 夏:熱暴走と汗

炎天下の車内にカメラを放置するのは自殺行為です。
センサーやバッテリーが高温になり、変形や発火のリスクがあります。
また、ファインダーを覗くおでこの汗が液晶に付着し、コーティングを剥がすこともあります。
撮影後は必ず「水拭き(絞ったタオル)」で汗を拭き取りましょう。

12. 旅行に持っていく時のパッキング術

旅行は楽しいですが、移動中の振動はカメラにダメージを与え続けます。
プロがやっているパッキングのコツを伝授します。

📦 レンズは外す?外さない?基本的には「レンズを付けたまま」でもOKですが、条件があります。
「カメラバッグ(専用の仕切りがある鞄)」なら大丈夫です。
しかし、普通のリュックにタオルで巻いて入れるなら、マウントへの負荷を防ぐためにレンズを外すべきです。
特に重い望遠レンズは、テコの原理でマウントを歪ませる可能性があります。

飛行機の機内持ち込みルール(リチウムイオン電池)

モバイルバッテリーと同じく、カメラの予備バッテリーも「預け入れ荷物(スーツケース)」に入れるのは禁止です。
必ず「手荷物」として機内に持ち込んでください。
貨物室で発火すると大事故になるからです。
(※カメラ本体に入っているバッテリーは、電源OFFなら預け入れてもOKな場合もありますが、手荷物が無難です)

13. 「カメラ保険」に入るべきか?

カビは防げますが、落下事故や盗難は防げません。
高価な機材(ボディ20万円+レンズ15万円)を持ち歩くなら、保険は必須です。

🛡️ おすすめの保険3選

  1. クレジットカードの「携行品損害保険」
    楽天カードやアメックスなどに付帯(または月額数百円で追加)できる。
    「外出中の破損・盗難」を補償してくれる。
    コスパ最強。まずは自分のカードを確認しよう。
  2. モバイル保険
    月額700円で、スマホだけでなくカメラやレンズも3台まで登録できる。
    修理費用が年間10万円まで全額出る神サービス。
  3. ショッピング・プロテクション
    カードで購入してから90日以内なら、破損しても補償される制度。
    新品購入直後の事故に強い。

14. 物理防御を固めろ(フードとストラップ)

保険は「事後処理」ですが、そもそも壊さないための「物理防御」も大事です。

🛡️ レンズフードは「バンパー」だ「余計な光をカットする」のが本来の役割ですが、「レンズを守るバンパー」としての役割の方が重要です。
もしカメラを落としても、プラスチックのフードが先に割れて、衝撃を吸収してくれます。
室内でも夜でも、フードは常につけておきましょう。
(※「逆付け(収納状態)」では意味がありません!)

🧵 ストラップの「摩耗」を確認せよ長年使っているストラップは、接続部の紐が擦り切れていませんか?
ある日突然プツンと切れて、アスファルトに落下します。
Peak Designの「アンカーリンクス」なら、摩耗すると中の赤い糸が見えて「交換時期」を教えてくれるのでおすすめです。

中古カメラを買ったらやるべき「儀式」

中古で機材を買った時は、前の持ち主の使い方が分かりません。
気持ちよく使うために、自分できれいにしましょう。

✨ リセット清掃の手順

  1. 設定のオールリセット:
    前の人の変なカスタム設定が残っていると、撮影でパニックになります。
    メニューから「工場出荷状態に戻す」を実行します。
  2. 無水エタノールで消毒:
    グリップのゴムやファインダー周りを、無水エタノールを含ませたクロスで拭きます。
    手垢や雑菌を一掃できます。
  3. 端子接点の復活:
    レンズとボディの電子接点を、綿棒で軽く拭きます。
    接触不良のエラー(Err 01など)を防げます。

15. よくある「故障かな?」の勘違い

カメラ

メンテナンスをしていると、細かいことが気になり始めます。
でも、それは仕様かもしれません。

🔊 電源OFFで振ると「カタカタ」音がする「中で部品が外れている!?」と焦る人がいますが、これは「ボディ内手ブレ補正(IBIS)」のユニットが動いている音です。
最近のミラーレス機(Sony αシリーズなど)は、電源を切るとセンサーを固定する磁力がなくなるため、センサーがフリーになってカタカタ動きます。
正常な状態なので、安心してください。
(※ただし、激しくシェイクするのはやめましょう)

🌫️ レンズの中にホコリが入っている「新品を買ったのに、レンズの中にチリがある!」
これも気にしなくてOKです。
ズームレンズは空気を吸ったり吐いたりする構造上、どうしても小さなチリが入ります。

画質への影響:
前玉(前のガラス)のホコリ: 全く写りません。
後玉(マウント側のガラス)のキズ: 写り込む可能性があります。
中玉のチリ: 逆光で少しフレアが出るかもレベル。
神経質になりすぎて写真を撮らなくなる方が損失です。

16. 現場に持っていく「緊急メンテナンスキット」

家でのケアだけでなく、撮影現場でトラブルが起きた時のための「救急箱」を作りましょう。
ポーチにまとめてバッグの底に入れておきます。

  • ミニブロアー: 風量は弱いが、場所を取らない。
  • レンズペン: 必須。キャップを無くした時の予備も。
  • マイクロファイバークロス: 雨で濡れた時用。
  • 六角レンチ(コインドライバー): 三脚のネジが緩んだ時用。
  • パーマセルテープ(マスキングテープ): 剥がれかけたゴムを止めたり、迷光を塞いだり。
  • ゴミ袋(45L): 急な土砂降りの時に、カメラごと頭から被る。最強のレインカバー。

17. よくある質問(FAQ)

最後に、メンテナンスに関する細かい疑問にお答えします。

Q1. メガネ拭きでレンズを拭いてもいいですか?
A. OKです。
「東レ トレシー」などの高品質なマイクロファイバーなら問題ありません。
ただし、ティッシュペーパーは繊維が硬く、紙粉が出るのでNGです。
服の袖で拭くのも、砂が付いている可能性があるのでやめましょう。


Q2. 防湿庫の湿度は何%がいいですか?
A. 「40%〜50%」がベストです。
60%を超えるとカビが生えます。
逆に30%以下に乾燥させすぎると、グリップのゴムやグリスが劣化(ひび割れ)する可能性があります。


Q3. シリカゲル(乾燥剤)はいつ交換すべきですか?
A. 膨らんだり、色が変わったら即交換です。
吸湿したシリカゲルを入れっぱなしにすると、逆に湿気を放出する加湿器になります。
電子レンジでチンして再生できるタイプ(シリカゲル青)を使うと経済的です。

そのクロス、汚れていませんか?

最後に、一番盲点になりやすいのが「クリーニングクロスの洗濯」です。
汚れたクロスでレンズを拭くのは、「ヤスリで削っている」のと同じです。

⚠️ クリーニングクロスの洗濯ルール

  • 柔軟剤は絶対NG:
    柔軟剤の成分(シリコンなど)が繊維に残り、レンズを拭いた時に油膜のような筋がつきます。
    必ず「洗剤のみ」で洗ってください。
  • 手洗いがベスト:
    洗濯機だと他の衣類の糸くずが付着します。
    洗面器で優しく手洗いし、陰干ししましょう。
  • 寿命は1年:
    マイクロファイバーの繊維は潰れてくると吸着力が落ちます。
    「最近汚れが落ちにくいな」と思ったら、ケチらず新品(500円くらいです)に交換しましょう。

19. まとめ|メンテナンスは愛情の証

長々と解説してきましたが、メンテナンスは「面倒な作業」ではありません。
「相棒との対話」です。

撮影の前の晩、機材を磨きながら「明日はどんな景色に出会えるかな」と想像する。
撮影から帰ってきて、「今日もお疲れ様」とブロアーでホコリを払う。
この時間こそが、カメラを趣味にする醍醐味でもあります。

ピカピカに手入れされたカメラは、不思議といい写真を撮らせてくれるものです。
あなたの愛機が、10年後も現役で輝いていますように。

🗣️ 最後に絶対厳禁のルールブロアーが無いからといって、「フーフー」と息を吹きかけるのは絶対にやめてください。
唾液の成分(酸性)がレンズのコーティングを溶かし、落ちないシミになります。
必ずブロアーを使ってください。

✅ 今すぐポチるべきメンテナンス道具

  • HAKUBA ハイパワーブロアー(必須)
  • HAKUBA レンズペン3(神アイテム)
  • 東レ トレシー(メガネ拭き)
  • HAKUBA ドライボックスNEO(防湿庫への第一歩)

これ全部揃えても5,000円いきません。
大切な機材を、いつまでも新品のような輝きで保ってあげてください。

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この記事を書いた人

写真の教科書 編集部では、
カメラ初心者から中級者の方に向けて、
設定・用語・撮影の考え方をわかりやすく整理しています。

「感覚」や「経験」ではなく、
理屈から理解できる解説を大切にしています。

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